イサキ釣りをしてみたいなぁ〜と言っていたら、釣友の知り合いの師匠が連れていってくれました。
はじめてのイサキ釣り(コマセ)なので師匠から仕掛けやタックル、釣り方などをレクチャー。
初心者目線ですが、和歌山でのイサキ釣り(コマセ)の詳細を紹介します。
イサキ釣りのシーズン
イサキは、6月頃から9月頃にかけての夏が産卵期(のっこみ)にあたり、初夏の5月頃〜7月頃の梅雨時期は真子(卵)や白子を楽しめるのに、身には濃厚な脂がのっており非常に美味しい時期とされています。
産卵(のっこみ)時期のイサキは、比較的水深の浅い岩礁帯や根周りなどに集団で集まってくるので、初心者でも手軽に数釣りが楽しめるとのこと。
イサキ釣り(コマセ)のタックル
イサキ釣りは、船での天秤コマセが親しまれている釣り方ですね。
身近で有名すぎる釣りですが、実際にはしたことがない私のようなアングラーも多いのでは。
比較的、タックルの代用がきくと思うので、試してみる価値がある釣りだと思います。
ロッド
イサキ釣り(コマセ)で使用するロッドは、他の魚種のようにイサキという名のついた専用の船竿は見かけたことがないので、2m前後の取り回しの良い船竿が基本になります。
ロッドパワーは、和歌山ではオモリ負荷が100号〜120号(375g〜450g)と高負荷なので、それに耐えられるパワーのロッドが必要。
ロッドの調子は、コマセワークを軽快にしたりアタリをとって掛けたりする釣りなので、8:2調子か7:3調子の船竿が適しています。
釣友はちょうど良い船竿を持っていなかったので、オモリ負荷100号までいけるタチウオテンヤ専用ロッドを使用していましたよ。
イサキ釣り(コマセ)のロッド
- 長さ:基本は2m前後
- ロッドパワー:100号前後の負荷に対応するロッド
- 調子:8:2調子または7:3調子
- 代用ロッド:タチウオテンヤロッドなど
私は、シマノ ライトゲームCI4+モデラート TYPE73H255を持っていたので、それを使用しました。
255と少し長いのですが、波が1.5mとまあまああったのでかえって良かったのかもしれません。
↓ガングリップがええ感じのロッドでイサキ釣りにも
●シマノ ライトゲームCI4+ TYPE73 HH185/RIGHT
↓お求めやすさでいくと
●ダイワ 20 ライトゲームX 73 HH-190
リール
リールは両軸リールで手巻きでも可能ですが、オモリ負荷が大きいので電動リールが手返しもよく体力面でも楽チンでおすすめ。
船長の指示棚をふまえて、棚がすべての釣りといっても過言ではないので、電動リールじゃない場合でもカウンターは必須条件ではないでしょうか。
電動リールの場合、ダイワだと200~300番、シマノだと600番程度がおすすめです。
イサキ釣り(コマセ)のリール
- 両軸リール:手返しと快適さで電動リールがオススメ
- シマノの電動リール:200番〜300番程度/li>
- ダイワの電動リール:600番程度
- 代用ロッド:タチウオテンヤロッドなど
●シマノ 20 フォースマスター 600
●ダイワ 21 シーボーグ 300J
メインライン、リーダー
メインラインはPE2号〜4号を200m巻いてあれば安心でしょう。
タチウオテンヤで使用していた電動リールをそのまま使うのであれば、ラインの巻き直しをおすすめします。
なぜなら、120号(450g)もある鉄仮面をシャくるので、少しでもラインにキズがあると高切れしてしまう可能性があるためです。
リーダーはつけてもつけなくても良いですが(使用しないのが一般的のようです)、つける場合は8号30lb程度を一ヒロもあれば問題なし。
直結の場合は、エンドをエイトノットにしてスナップ付きサルカン(破壊強度40lb前後ぐらい)に結束しましょう。
イサキ釣り(コマセ)のライン
- メインライン:PE2号〜4号を200m
- リーダー使用なし:エイトノットにしてスナップ付きサルカンに結束
- リーダー使用あり:8号30lb程度を一ヒロ
イサキ釣り(コマセ)の仕掛け
天秤コマセという釣り方で、天秤に鉄仮面と呼ばれるオモリが内蔵されているステンレス製の餌カゴをつけたサビキ仕掛けで狙います。
仕掛けの順番としては、
①鉄仮面をつけた天秤 →
②クッションゴム →
③イサキ用サビキ
鉄仮面
私は、上下が分かれてアミエビを入れやすそうなもので使用したのですが、「ステンアンドン特 中長」というのがちょうど良いみたいです。
穴が大きすぎないのでアミエビの出方がちょうど良く、また、アミエビを入れられる量も少なくないとのことでした。
乗船した和歌山の良栄丸さんは120号統一でした。
●【PROMARINE/プロマリン】鉄仮面タイプ1 120号
天秤
天秤は、ヤマシタの船テンビン K型 太さ1.8mm アーム長35cmを使用。
釣行中、一度も仕掛けがもつれることがありませんでした。
ちなみに、右側の茶色い方がロッド側になり、中間にあるスナップに鉄仮面を取り付けます。
●ヤマシタ(YAMASHITA) 船テンビンK型 1.8mm35cm
クッションゴム
ルアーではあまりなじみのない仕掛けの一つがクッションゴム。
太さ2mm 長さ30cmのヤマシタ アジイサキSPというものを使用。
●ヤマシタ(YAMASHITA) ゴムヨリトリ アジ イサキSP 2mm 30cm
イサキ用サビキ
イサキ釣り用のサビキ仕掛けを使用します。
3本鉤と4本鉤を状況によって使い分けるそうで、潮が速くて仕掛けの絡まり(オマツリ)が多い場合は3本鉤を使うとのこと。
使用したのものは、鉤6号〜7号。
●ハヤブサ(Hayabusa) 海戦イサキ手釣り ケイムラMIXスキン&から鈎 6-3.5-3.5
さし餌(オキアミ)
イサキ釣りのスタート時より、このさし餌のオキアミを1番下の針に付けます。
イサキの活性が低い時は特に、このオキアミが無いと釣果が変わってくるとのことで、必ず準備したいものの一つ。
付け方は簡単で、オキアミの尻尾をはずして、オキアミに鉤を通すだけ。
一番下が空鉤でなくスキン付きでも、そのままオキアミをつけても問題はないようでした。
ただ、すべてのサビキ鉤にオキアミをつけてしまうと、仕掛けを落とす際にくるくると回転してトラブルが多くなるのでオススメしないとのこと。
乗船した共栄丸さんでは、コマセが使い放題でした!
だから使う量を機にすることなく、手返しよくバンバンコマセを撒いて好釣果を狙いましょう。
その他必要なもの
船釣りにおいて、タックルや仕掛け以外であると便利なものや、必要なものが当然ありますよね。
イサキ釣り(コマセ)において、あった方が良いものを紹介します。
ロッドホルダー
船釣りでは度々登場機会が多いロッドホルダーは、イサキ釣り(コマセ)においても必須アイテム。
なんせ、120号(450g)と仕掛け自体が重いので、疲れた時にロッドホルダーで微速巻きで誘ってみたり、放ったらかしにしてみたりと、無くてはならないアイテムです。
●ダイワ ライトホルダー α160CH ダークグレー
クーラーボックスの大きさ
この時期のイサキは数釣りが楽しめるので、クーラーボックスはみなさん大きめでした。
私はスペーザ350を持って行ったのですが…
250でも大丈夫でした(笑)
でも、竿頭で50匹以上という日もあるので、大きいクーラーボックスを準備するのが良いかもです。
↓キャスター付きなら大漁でも持ち運びが楽ちん
●シマノ スペーザリミテッド350 キャスター付
フィッシュグリップ
あると便利というレベルのツールですが、手を汚すことなく処理ができて、結果、効率的に釣りを楽しめるので準備してると良いでしょう。
このダイワのフィッシュグリップより、もう少し大きいものがイサキには適してると思います。
大きめのイサキだと、少し挟みずらかったです、正直なところ…
↓こんなんが欲しいですね!
●タカ産業 V-145 太刀魚KOバサミ TYPE-II.
魚締め用ナイフ
私は、シマノのシース付きナイフを使用しています。
大きい青物からメバルまでいろんな魚を締めるのに使いやすくて便利なので、最近重宝しているナイフです。
魚を締めるのにナイフやハサミがあるので、自分に使いやすいものを見つけるのも楽しいですね。
ちなみに釣友は、ハサミタイプを使用していましたよ。
●シマノ シースナイフ ロング ブラック
イサキ釣り(コマセ)の釣り方
イサキ釣り(コマセ)の釣り方は、タナが全ての釣り。
釣れるタナをいち早く見つけることが、数を伸ばす最大のポイント。
あとは、タナでコマセを撒いて、サビキ仕掛けをなじませ、時折、ゆっくりとしゃくり上げて誘い、イサキが食いついたら、手巻きでゆっくりと巻き上げ追い食いを狙いましょう。
イサキ釣り(コマセ)の釣り方
- ※ 最大のポイントは、イサキのタナを見つける
- ※ 船長の指示ダナの範囲を丁寧に確認する
- ※ 大きイサキは群の上、小さいイサキは群の下にいる
- ※ 鉄仮面には8割ほどコマセを入れる(満杯入れるとコマセの出方が悪い)
- ① 着底させすぐに底を切り、船長の指示ダナで大きくしゃくりあげてコマセを撒く
- ② サビキの長さ分程度を巻き上げる
- ③ アタリがあれば軽く聞き合わせをして、できるだけ上顎にかける
- ④ 微速で巻き上げ、追い食いを狙う
- ⑤ イサキがかかったら、電動を使わず手巻きで巻き上げる
- ⑥ 小さいイサキが釣れたら、その上を狙う
- ⑦ イサキが釣れなければ、さらに下を狙う
- ⑧ アジなどが釣れたら、下すぎるのでその上を狙う
- ⑨ コマセを2回ほど撒いてアタリが無ければ(2分前後)、回収して繰り返す
- ⑩ イサキのタナがわかれば、カウンターの数字を覚えておき、着底させず直接そのタナを狙う
活性が低い時は特にタナが1mしか幅がないなどシビアな時もあるので、細かなタナ調整(50cm単位など)で探ると良いと思います。
イサキ釣り(コマセ)は楽しい
35cmを超えるグッドサイズのイサキを連掛けした時の、想像以上の重量感と引きが病みつきになってしまうこと間違いなしです。
もうその引きはブラックバスみたいと船上で盛り上がりますよ!
イサキ釣り(フカセ)も機会があれば、積極的にチャレンジしてみてください。
ハマること間違いないですよ!
↓ 初めてのイサキ釣りの様子