こんにちは。
前から気になっていた船でのタチウオテンヤ釣りに釣友Hさんのお知り合いの方々と一緒に行ってきました。
船のタチウオテンヤとは、エサ巻きのテンヤ仕掛けで太刀魚を狙うエサ釣りとルアーフィッシングが融合したようなハイブリッドな釣りです。
太刀魚の活性が高い時など簡単に釣れてしまうこともあるのですが、誘いや待ち、リーリングスピードや合わせ(掛け)など、奥が深く釣り人を魅了する非常にゲーム性が高い釣りです。
お世話になった船は、大阪 泉南の岡田浦漁港から出船している湊丸さん。
非常にアットホームでリラックスできる湊丸さん。やさしい船長も◎なのですが、お母ちゃんがおちゃめなのでまた次もリピートしてしまうでしょうね~
湊丸さんのHPの釣果情報を改めてチェックしていたら、私達が乗船した3日前(11/5)にトラトラフィッシングの収録があったようで、関本さんの代打の狩野さんがお母ちゃんと一緒に釣果写真に写っていました。
いまから放送が楽しみですね。
タチウオテンヤのタックルやテンヤを準備
船でのタチウオテンヤがはじめてなので、タックルを教えてもらいました。
タチウオテンヤ専用ロッド
ロッドは船のタチウオテンヤ専用ロッドが各メーカーから、掛け調子のロッドや乗せ調子のロッドが発売されています。
掛け調子のロッドは、8:2や9:1などの先調子で、小さいアタリでもバンバン合わせて掛けていく攻撃的な掛けの釣りをするロッドで人気のようです。
乗せ調子のロッドは、7:3などのやや胴調子でティップが柔らかく食い込みが良く、スロー巻きでタナを探りながら太刀魚が食い込んできた時に合わせて掛ける釣り方のロッドです。
両方の調子のロッドがあると様々なシチュエーションに対応できるので、両方のタックルを準備するに越したことはないのですが、まずは自分の好みのスタイルに合ったロッドからはじめてみるのが良いですよね。
私も太刀魚テンヤ専用ロッドが欲しいところなのですが、まずは持っているロッドで代用できないかと思い、7:3ぐらいのやや胴調子で浮スッテ用に持っているロッド「ダイワ マイカX 180 マイカ・赤イカ専用モデル」が使えそうな雰囲気。
ティップは柔らかく感度もよく、錘負荷も30~100号なので、40~50号のタチウオテンヤを使用するのに十分対応できますね。
ダイワの公式HPには、高い柔軟性を活かし、メバル・イシモチ・アマダイ・マダイ・スロー巻きタチウオなどにもおすすめとあったので、乗せ調子でタチウオテンヤをするのにも代用がききそうです。
実は何度目かのタチウオテンヤ釣行後に、タチウオテンヤ専用ロッドが欲しくなり極鋭を買っちゃいました(笑)
ダイワの極鋭…
素人の私には勿体無いかも〜
でも、素人だからかなり良い道具なら、かなり釣れちゃうんじゃないだろうか。
だって、ロッドが素晴らしいので、上手になった気になれるでしょ〜笑
●ダイワ 極鋭タチウオテンヤSP EX AGS 178
リールとPEライン
タチウオテンヤの釣りでは、ほとんどの釣り人が電動リールを使用しているのが当たり前な感じ。
そんな中でも、たまに手動リールで頑張ってる猛者もいます。
水深100m前後のポイントだと、タチウオテンヤを回収してエサの状況を確認する動作が多いだけに、手動リールはちょっと辛いかもですが、手動リールでも十分タチウオテンヤの釣りは成立します。
手動リール
初めてタチウオテンヤに行くために、いきなり電動リールを購入するのは少しハードルが高い。
なので、持ってる手動リールでも十分に代用は可能です。
メインラインはPEラインを使用するので、PE2号が200~300m巻けるリールであればよいと思います。
ドラゴンサイズのタチウオに備え、ある程度のドラグ力が欲しいところですが、釣りの最中は基本フルどらぐなので、あまりにも弱すぎなければあまり気にすることもないでしょう。
なので、先日の日本海ジギングで使用したPE2号300mを巻いていているダイワ ソルティガ10を使用。
ラインの巻き取り量は、釣りをするポイント(水深)にもよると思いますが、タチウオカッターによる高切れを想定して200m程度巻いていれば安心だと思います。
●ダイワ ソルティガ10
実は、前回の日本海ジギングでやらかしてまして、メカニカルブレーキノブを海に落としちゃったのです。
想像以上にノブが緩んでいて、ちょっと指があたっただけで海にポチャン!!
初歩中の初歩のミスに自分でも唖然としちゃいました(涙)
パーツを取り寄せようと釣り具屋さんに問い合わせると、ソルティガの純正品で5,000円前後もする驚きのプライス。サクッとアマゾンで検索してポチッとして半額以下でパーツを購入できたのでとりあえず一安心。
●Daiwa SLP WORKS(ダイワSLPワークス) メカニカルブレーキノブL/GD
シマノ オシアコンクエストCT301HGでカウンターのベイトリール。
釣れたタナがカウンター表示で分かるので、非常に便利そうで羨ましかった~
イカメタルの釣りのような繊細さが必要になるシーンも多いので、カウンター付きのリールは特に良さげ…
●シマノ(SHIMANO) リール 18 オシアコンクエストCT 300HG (右)
●シマノ リール 18 オシアコンクエストCT 301HG (左)
電動リール
タチウオテンヤに何回か行っていると欲しくなるんですよね~
電動リールが(笑)
ということで、ご期待裏切らず買っちゃいました!
ダイワ シーボーグ200J-SJ!!
電動リールは回収が早いので、手返しが非常に良くなり、必然的にポイントを責める回数が増えて好釣果に繋がる武器。
微速巻きで攻めることができるので、活性の低い時などには、電動リールが大活躍間違いなし!
初めは電動リールなんて邪道や〜って思っていたのに、いつの間にか魅了されていました(笑)
●ダイワ 18シーボーグ 200JL-SJ(左ハンドルモデル)
●2019年最新モデルのダイワ 19シーボーグ 200JL(左ハンドルモデル)
リーダー
リーダーは、フロロライン10~12号を2~3m道糸のPEに直結します。
ワイヤーリーダーをタチウオテンヤにつける人もいるようなのですが、最近の主流ではつけないようです。
また、太刀魚の歯は非常に鋭くラインがよく切れてしまうので、こまめにリーダーのチェックが必要です。
●デュエル(DUEL) ライン(フロロカーボン): HARDCORE POWERLEADER FC 50m 40Lbs.
船用タチウオテンヤ
船専用のタチウオテンヤを準備します。
オマツリを極力減らすために錘の号数しばりがあるので、乗船前に船長に事前確認が必要です。
大阪湾でのタチウオテンヤは、ほぼ40号しばりです。
今回の湊丸さんは40号しばりだったので購入したタチウオテンヤは、ダイワ快適船タチウオテンヤSS40号、ダイワ快適船タチウオテンヤSS 早掛スペシャル40号、デュエル タチ魚 リアルヘッド 40号の3種類。
このダイワの快適船タチウオテンヤSSは、アイが2か所あり太刀魚の状況や自分のスタイルで攻め方を変えることができます。
前側のアイはバトルモードと呼ばれており、タチウオテンヤが若干立ち気味姿勢になることによって、太刀魚の活性が高い時により攻撃的な掛けを実現させるそうです。
後ろ側のアイはノーマルモードと呼ばれており、スロー巻きした時にタチウオに違和感を与えにくいナチュラルな水平姿勢を保つ食わせ重視の設定ということ。
この早掛スペシャルは、ダイワの快適船タチウオテンヤSSのフックを小針に変えることで、さらに掛けの釣りを重視したスペシャルチューニングモデル。
針を小さく小針にすることにより太刀魚の違和感を軽減しバイト数アップを狙い、針軸が細くなりタチウオの刺さりが格段にアップするとのこと。
また、針自体のシルエットが小さくなったことでタチウオに針を飲ませることも可能になり、掛けと飲ませんが両立した設計になっているようです。
5個もあれば大丈夫だろうと考えたのですが、倍の10個ぐらいは最低あったほうが良かったです。
船上でテンヤがなくなったら…
恐怖しか存在しないですよね(笑)
↓そのうちこんな感じになっちゃいますよ〜
↓タチウオテンヤを紹介しているので参考にどうぞ!
●ダイワ(DAIWA) テンヤ快適船タチウオテンヤSS 40号
●ダイワ(DAIWA) テンヤ 快適船タチウオテンヤSS 早掛スペシャル 40号
●デュエル タチ魚 リアルヘッド 40号 150g
タチウオテンヤに巻くエサの準備
船によると思うのですが、エサとクーラーボックス用の氷は乗船する船が用意をしてくれているとのこと。
船が用意してくれているエサの冷凍イワシは、身が弱いためエサ持ちの心配があります。
タチウオからのアタリが2、3回かあっただけで、エサのイワシが残っているのか不安にかられてしまうそうです。
そこでイワシの代わりにエサもちの良いサンマの切り身をエサとして準備し持っていきます。
ちなみに、船によってはサンマを禁止しているところもあるそうなので、予約時に確認が必要です。
実際にイワシとサンマの両方を使いましたが、サンマはエサもちがよく太刀魚の活性が高い時に有効でした。
ただ、サンマでまったく当たらない時間帯もあり、イワシにエサを変えた途端にアタリが頻発なんてこともあったので、状況によって使い分けると釣果につながると思います。
塩サンマ、生サンマどちらでも大丈夫なので、できるだけ安いサンマを準備。
5匹ぐらい準備しておけば半日遊べるかな~
タチウオテンヤ用のサンマの準備
サンマの下準備はこちらが非常にわかりやすかったので参考にしました。
①頭とお腹を捨てて、3枚におろして塩水で洗い、キッチンペーパーでしっかり水気を拭き取り、ついでにお腹の血合いやヌメヌメを拭いておく。
②写真のように切り身にします。
③タッパーにキッチンペーパーをかませながら切り身を並べていきます。
このときにタッパーの底とサンマの表面に軽く塩を表面にふりかけた後、冷凍庫で保存にします。
↓タチウオテンヤ用のサンマ餌の作り方
船タチウオテンヤの釣り方(誘い方)
船でのタチウオテンヤの釣り方(誘い方)は、
「しゃくり上げてステイ」、
「巻き上げ(リフト)てステイ」、
「ゆっくり巻き続ける」
の大きく3つ。
その日の太刀魚のヒットパターンを見つけることが重要で、時間帯によって太刀魚の活性も変わるので、その時にあった釣り方でより多くの太刀魚を狙います。
太刀魚の活性が高い時は速い動き、活性が低い時はゆっくりとした動きで狙うのが基本。
しゃくり上げてステイ
糸ふけを常に取りながら、竿をしゃくり上げてテンヤをステイ(停止)させます。
小刻み良くしゃくったり大きくしゃくったりして、しゃくるテンポの速さやステイの時間を調整して、その日の太刀魚のヒットパターンを見つけます。
巻き上げ(リフト)てステイ
リールを1~5回転ほど巻き上げてテンヤをステイ(停止)させます。
高速にハンドルを回転させたり、巻き上げる回数を変化させたり、ステイの時間を変えたりします。
ゆっくり巻き続ける
ゆっくり巻き続けることにより、基本的に太刀魚の活性が低い時により長く太刀魚にテンヤをアピールしてバイトを誘います。
船タチウオテンヤの合わせ方(フッキング)
太刀魚からのアタリの出かたによって、合わせ方も少し変わってきます。
竿が締めこむようなグンっと手ごたえの大きいアタリは大きく即合わせが必要。
また、ティップのテンションが無くなり食い上げている時は、高速にリールを巻き上げながら大きく即合わせをいれます。
小さなコンコンというようなアタリが一番難しかったのですが、基本的には、ググッと締めこむアタリを待ちながら、これだっ!!と思うアタリに即アワセします。
フッキングしなければ、さらにそのまま巻き上げるか、糸ふけを取ってステイでアタリを再度待ちます。
また、太刀魚が掛って回収時にふっと軽くなりバレたかと思うことも多々あるのですが、太刀魚が回収スピードよりも早く上に向かって泳いでいる状態だと思うので、素早く糸ふけをなくすように回収スピードを上げてラインブレイクを防ぎます。
ドラグ設定は基本ガチガチに設定して、ゴリ巻き回収で太刀魚をしとめます。
↓誘いやフッキング、エサの付け方まで少しだけ引き出しが増えたシマノ実釣会
テクニカルな時のタチウオテンヤ
もちろん、いつも高活性な太刀魚がいる状況ばかりではありません。
わずかなアタリしかないような低活性時にも、その状況に合わせた誘いや釣り方をすることによって釣果を上げることができます。
「ちょんちょんと軽いしゃくりからの、やや長めのロングステイ」
「あまりアクションさせず、電動リールの微速巻きのみ」
「微速巻きすらせず、ひたすらロングステイ」
などなど、初心者の私には未知の領域すぎて、今後も修行が続きます(笑)
テクニカルな状況下ほど、釣果の差がはっきりするのがタチウオテンヤの釣り。
だから、タチウオテンヤにどんどんどっぷりハマっていくのでしょうね(笑)
船タチウオテンヤで太刀魚大漁!?
6時出船の午前便に乗船しました。
ポイントまでの移動の間、テンヤにエサを巻いて準備をします。
タチウオテンヤにステンレスワイヤーでエサを固定するので、エサの交換にやや時間がかかります。
なので、事前に何個かのテンヤにエサを巻きつけて準備をしておきます。
このテンヤにエサを巻いておく作業をポイント移動中に毎回行うので、結構忙しいのです。
到着したポイントは、淡路島の洲本沖合いの80mライン。
まずは、様子がわからないのでサンマのテンヤで狙います。
朝まずめの活性が高い時合のようで、バンバン太刀魚からアタリがあります。
簡単に数本太刀魚をゲットしたのちにタチウオカッターで高切れ…(涙)
1タックルなのでリーダーを結び直しているうちに時合が終了…(涙)
こういう場合は、PEをタチウオテンヤに付属しているリーダーに直結びでまったく問題ないよって後で教えてもらいました。
アタリが遠のいたタイミングで釣友Hさんがイワシにエサを変えた途端にアタリが増えてゲットしています。
私もイワシに変えると小さいアタリが数回あり、見事を掛けて上がってきたのはまあまあなF4.5ほどの太刀魚くん。
調子を良くしていると突然襲ってくるタチウオカッター。
最終的に持っていったタチウオテンヤ5個中4個もロストしてしまう始末。
最期の1個には毎回『無事に帰っといで』と愛情たっぷりでテンヤと触れ合いました(笑)
途中、白サバフグのゲストもお迎えしました。
きちんと外側にフッキングされているとは、タチウオテンヤ恐るべし。
その後、釣れない時間やバタバタと釣れたりとを繰り返して、終わってみるとリリース1匹含めて太刀魚合計21匹とまずまずの釣果でした。
美味しい太刀魚くん
F4.5の太刀魚は胴も太くて脂ものってて、サイコーに美味かったです。
太刀魚は捌くのも慣れてしまえば簡単なので、釣り人に優しいのも嬉しいですよね。
テンヤをしっかり準備してので、次はNEWロッドのデビュー戦です!
[…] 船のタチウオテンヤにはまりそう!タックルやエサ、釣り方を初心者目線で解説 Share […]