こんにちは。
先日購入したカワハギ専用ロッドを持って、はじめてのカワハギ釣りに行ってきました。
お世話になった船は和歌山加太の三邦丸さん。
ぎりぎりのタイミングで釣友Tモンに誘われたのですが、なんとか最後の予約枠を押さえてもらい無事仲間入り。ということは満船御礼です。
日曜日ですから仕方がないですよね~。
いまの時期のカワハギは、肝パンで脂がのって美味いこと間違いなし!
このカワハギ釣りもめちゃくちゃ奥が深そうで、はじめてアングラーにはカワハギ様のご対応が優しくないかもですが…
カワハギの活性が徐々に下がっている中、しかも後半は雨に降られるというコンディションの中、試行錯誤しながらがんばってきました~
ということで、はじめてのカワハギ釣りなので初心者目線なのですが、カワハギ釣りのタックルや仕掛けやエサ、釣り方を紹介します!
カワハギ釣りのタックルや仕掛け、エサの準備
カワハギ釣りとは
カワハギは、堤防や桟橋、筏や船釣りなど、多くのフィールドで見かけるメジャーな魚。1年中釣ることができると思うのですが、秋から冬にかけて肝に脂が乗る時期が、肝醤油でお刺身を頂いたりお鍋にしたりと、外道で釣れても歓迎してしまうお魚さんですよね。
船のカワハギ釣りは、基本的に下錘に胴突き仕掛けで、アオイソメやアサリを使う100%エサ釣りなのですが、エサを付けてほったらかしで釣るような“ザ エサ釣り”という釣りではなく、様々な誘いなどのテクニックを駆使してカワハギを狙う非常にゲーム性の高い釣りです。
また、その時の状況に合わせて、胴突き仕掛けの上部に中錘を付けたり、キラキラ光る集魚板を付けたりと、釣り人の工夫次第で大きく釣果に差が出ることもある釣りでもあります。
カワハギ釣りのタックルや仕掛けも進化し続けており、最新のタックルはやっぱりカッコいいですね~
ロッド
釣具店に行くと各メーカーからカワハギ専用ロッドが各種発売されています。
中には7万円以上の高級ロッドもあります…
カワハギ専用ロッドは、9:1や8:2などの先調子のロッドが主流になってます。
カワハギは、ホバリング状態で自由に泳ぎまわり上手にエサをついばんでいくエサ取り名人ですから、アタリも非常に小さいことが多いです。
なので、カワハギ釣りのロッドには、非常に小さいアタリも見逃さないような感度の良いロッドが求められています。
また、下錘20号から40号に対応できるロッドが多く見受けられますので、自身の行く釣り船で使用する下錘の号数を確認しておくことが必要です。
ロッド選びの基準としては、しゃくったり、利きあわせしたりと1日中手持ちで使用しますのでそれを考慮すると良いと思います。
1.穂先の感度が良い8:2か9:1調子のロッド
2.軽いロッド
3・握りやすく前腕部にあたるグリップエンドが心地良いロッド
4.下錘20号から40号に対応できるロッド
まず持っているイカメタルロッドで代用できるもながないかなぁ~と考えたのですが、すこしパワー不足かも。対応する錘の重さも20号ぐらいまで。
ということで、釣具店でカワハギ専用ロッドを手に取ってみたら、やっぱり欲しくなって買っちゃいました(笑)。
コスパとカッコよさ、もちろんスペックはカワハギ専用ロッドなので問題なしという条件で、Abu Garcia(アブ・ガルシア) 黒船 カワハギ KKWC-180H 9:1極先調子をチョイス。
詳しくはこちらで紹介しています。
●Abu Garcia(アブ・ガルシア) 黒船 カワハギ KKWC-180H 9:1極先調子
1万円前後で購入できるカッコ良いロッド。
アブの黒船カワハギ以外で店頭で手にとって、1万円前後で購入できて良さげだなぁと思ったロッドを紹介します。
●ダイワ カワハギ X M-180
1万円前後で購入できるダイワのカワハギ専用ロッド。
最も負荷がかかるトップはラインに優しいSiCリング仕様になっています。M-180は食わせやすい8:2調子。ほかに誘いやすい9:1調子のMH-180もあります。
●シマノ カワハギ BB MH180
1万数千円で購入できるシマノのカワハギ専用ロッド。ティップはグラスソリッドで喰い込み性能や操作性などを考慮しており、感度も抜群に良さそう。オールラウンドなMH180が1本目には良さそうでした。
●ダイワ アナリスター カワハギ 82-175
1万円後半ぐらいで購入できるダイワのアナリスター。手感度や目感度が大幅に向上しているメガトップのロッドティップやオールSICリングが魅力的。
●ダイワ メタリア カワハギM-175
ちなみに、釣友Hさんは、さらに上級機種でメタルトップのロッドティップを搭載しており、ティップ部分のガイドが高感度で軽量なAGSガイドになっているダイワのメタリア カワハギを購入していました。
3万円以上するロッドなのですが、やっぱりええもんはええんですよね~
リールとライン
船でのカワハギ釣りは、基本的に縦(垂直方向)の釣りなのでベイトリールの釣りになります。
カワハギ専用リールも出ていますが、PE1号を150m程巻ける糸巻き量がある小さめのベイトリールであれば問題ないと思います。
選ぶ基準としては、一日中手持ちを考慮して軽量モデルがベスト。
また、ギア比が7以上のハイギアリールが手返し良くカワハギを狙えるのでおススメです。
私はイカメタルで使用しているグラップラーCT151HGを使用しました。
基本はベタ底の釣りとのことなので、カウンターは特に必要ないと思いますが、カウンターがあると便利かもと思い出撃。
メインラインは0.6号を200m巻いているので、細いほうがよりあアタリ感度も良く潮抜けも良いだろうと、とりあえずそのまま釣行に挑んだのですが、釣行してみて1号ぐらいの方が良かった用に思います。
その理由としては、岩礁周りを攻めることが多く根掛かりが頻繁で、0.6号ではヒヤヒヤもんでした…
でも、奇跡的に仕掛けのロストは1回のみ!
また、周囲の方と号数が近いほうがトラブルが少ないため、自分にも周りにも優しい釣りができますよね。
リーダーは、仕掛けの幹糸が3号なのでフロロ3号であわせて特に問題なしでした。
●シマノ (SHIMANO) ベイトリール 16 グラップラー CT 150HG 右ハンドル
200gとカワハギ釣りを考えたリールと比べると50gほど重いですが、イカメタルやタイラバなどにも使えるカウンターリール。ギア比7とハイギア使用。
●ダイワ(Daiwa) 両軸リール 左 エアド レッドチューン 100SH-L
手に吸いつく用になじむダイワ最軽量145gの船用手巻きリール。ドラグは「ATD(オートマチックドラグシステム)」を搭載。ギア比も7.2、糸巻き量PE1号が200mと良い感じ。
●ダイワ リール 14 エアド 100H-L
155gと十分な軽さ。ギア比6.8、糸巻き量PE1号200mでレッドチューンよりお求めやすさが魅力的。
●シマノ (SHIMANO) ベイトリール 16 ステファーノ 101XG 左ハンドル
ギア比が7.9と圧倒的な手返しの良さで140gと前モデルより10gの軽量化。カワハギのエキスパートも納得のベイトリール。
●シマノ (SHIMANO) ベイトリール 12 ステファーノ CI4+ 201 左ハンドル
160gの軽さでコスパも最高。ギア比7.1で糸巻き量も十分。これからカワハギ釣りをはじめる方におススメの1台。
仕掛け
胴突き仕掛け
釣友Tモンのおススメで「ダイワ 快適カワハギ仕掛け ワンディパックSS スピード 7.5号」を2セット購入。
変え針として「ダイワ D-MAXカワハギ 糸付き25 SS 誘い スピード 針7.5号-ハリス2.0号」を1つ購入
カワハギ釣りは、針先の状態で釣果が大きく影響されるようで、1匹のカワハギを釣り上げたら新しい針に交換するぐらい、みなさん非常に意識されている部分です。
購入した仕掛けのセットに、もともと付いている変え針と合わせると合計で45本あるので心配なしでした。
今回の釣行では、幸い?なことにアタリが少なかったので10本ちょいしか変えてなかったので、まだまだ残ってます(笑)。
●ダイワ 快適カワハギ仕掛け ワンディパックSS スピード 7.5
●ダイワ(Daiwa) カワハギ用釣り針 ハリス付 7.5 ケイムラ留め スピード
換え針を装着する時は、針先が上を向くように取り付けるのがポイント!!
下錘
キラキラ反射して集魚効果を高めるようなカワハギ釣り専用の下錘も販売されており魅力的だったのですが、カワハギ専用ロッドを購入して予算オーバーの私には数百円が高く見えて、百円ちょっとで買える普通の六角錘を何個か用意しました。
水深や潮の加減で重さを決めますが、事前に乗船する船で必要な重さが何号か確認して、その号数の下錘をロスト分も考慮して数個ずつ用意した方が良いと思います。
キラキラ光る下錘、次回は買っていると思いますが…
●シマノ ステファーノ ドロップシンカー 底棚(そこだな) 30号 RG-WF2Q ビビッドチャート
何色かあって良く目立って良さげ。
中錘や集魚板など
今回の初めてのカワハギ釣りでは使わなかった中錘や集魚板。
これらを使用することによって“たるませ“や“はわせ”と呼ばれる釣りができます。
釣行当日の竿頭のプロフェッショナルな方は集魚板が付いていました。
次回の釣行時はまねして買ってみます!
●ヤマワ産業(Yamawa Sangyo) ARシンカー / パールピンク 1.5号
中錘までハデですね~
●ヤマワ産業 ゴム張オモリ 1号
●ダイワ(DAIWA) 快適カワハギ ピラピラ集寄R 0.5号 S-2
このピラピラが水中で回転したり漂ったりしてカワハギを引き寄せるそう。次は挑戦してみよう!
エサの準備
乗船した三邦丸さんでは、アオイソメが無料で付いているのですが、釣友Tモンよりアサリがおススメなので絶対準備したほうが良いとのことで、近くの業務スーパーで冷凍アサリを購入。
そのアサリをエサ用に市販されているアミノ酸のリキッドにつけて処理をするとのことで、そちらも準備しました。
●マルキュー(MARUKYU) 軽締めアミノリキッド
イイ感じにアサリの身が締まり針につけやすくなります。
あると便利な周辺グッズ
船上であると非常に便利なカワハギ釣り専用グッズがいろいろ発売されています。
エサ入れ
エサは使う分のみ手元にあれば、手返し良くエサつけもでき釣果アップにつながります。
船べりのロッドホルダーに竿受けで固定するタイプのエサ置きが何種類かありました。
ダイワさんから発売されているものを使用している方を船では多く見受けたので人気があって使いやすいのでしょうか。今回は予算オーバーなので購入しなかったので、次回の釣行までには欲しいな~
●ダイワ(Daiwa) 餌入れ チョイ置き 船べりトレイ フタ付M
なのでエサ入れを100均で物色。
キッチンのスポンジ置きをこんな感じで使ってみました。
アサリのストックケースとして刻んだネギを入れておくタッパーが良さげ
ロッドホルダー(竿受け)
ロッドホルダー(竿受け)もあると便利かなと思い安くてよさそうなものを発見。
●ヤマワ産業(Yamawa Sangyo) 軽技 竿掛け / レッド
●ダイワ ちょい置きキーパー
ロッドを置けたり差して立てたりと便利そう。
必須アイテムの尻手ベルト、尻手ロープ!
実は釣友Tモン、前回の釣行でタックルを海へ落っことしてしまったようで、『尻手ロープは絶対必要!』と信頼性の高い情報を頂きました(笑)。
タックル落としちゃったTモン、
金のタックル銀のタックルが届くかもね(笑)
船上では、ほぼ皆さんロッドに尻手ロープが付いていました。
●ダイワ(DAIWA) ベリピタ尻手ベルトS(A) ブラック
カワハギロッドはSが丁度でした。
●ダイワ 尻手ロープ 1200R レッド
このくらいの長さが使いやすそう。
カワハギ釣りの釣り方
カワハギは主に海底付近に群れでいますので、釣り方としても底を意識した釣りになります。
ポイントに到着後、船長の指示により仕掛けを投入し、仕掛けを着底させたら一連の流れで誘いを行います。
基本動作の流れとして、底を取る → “タタキ” → “タルマセ” → “聞きアワセ”の一連の流れでカワハギを誘います。
①底を取る
カワハギ釣りで必ず行う基本動作。
バックラッシュしないようにサミングしながら仕掛けを着底させます。
この時に活性の高いカワハギがいたら、着底後アタリが直ぐ出ることもあるようなので着底時は特に意識を注意します。
②“タタキ“
仕掛けが着底後、アタリがなければ“タタキ“の動作に入ります。
“タタキ“は、下錘を海底につけた状態で仕掛けを揺らすイメージで、竿のしなりを利用しながら竿先を小刻み良くシェイクします。
カワハギを誘う意味合いとは別に、エサを揺らすことで食べにくくしてカワハギの捕食本能のスイッチを入れる目的があるようです。
③“タルマセ”
“タタキ“で近寄ってきたカワハギに食わせの間を与えるのが“タルマセ”。
中錘を付けた方が操作はしやすくおススメです。
中錘と潮流に乗せて仕掛けをたるませることで、カワハギのアタリを狙います。
④“聞きアワセ”
“タルマセ”のあとに、ゆっくりと竿を持ち上げてアタリを確認し、アタリがあればそのままさらに竿を頭上に持ち上げてアワセます。
これが“聞きアワセ”。
“聞きアワセ”でアタリなど何も感じなければ、また着底からの動作を繰り返します。
アサリのエサの付け方
カワハギはエサ取り名人なので、エサをきちんと取りつけていないと簡単になくなります。
このエサ付けをきちんとマスターすることが、かなり重要だと感じました。
まず、アサリの水管を横から差します。
↓
次にアサリのベロの部分に縫いさしして、
↓
アサリが小さくなるようにひねりながら、お腹のワタの黒い部分に針先が来るように差していきます。
エサ付けが丁寧にきちんとできていないと思うようにアタリを取ることができません。
三邦丸さんでのカワハギ釣果は?
午後から雨模様の日曜日。
なんとか雨降り前の午前中に1匹仕留めて安心したいところ。9時30分出船とゆっくりめなので、睡眠不足もなく体調は万全。
釣り座は抽選で、指定する順番を決めたら早い順に確保していきます。
私たちのグループは7名と多かったのですが、左舷の胴に7人並んで釣りをすることができました。
船中渋い状況でも、お上手な方はポツポツカワハギを釣っています。
同じタイミングで私にもコンコンと小さなあたりが何回かあるものの、のせることができず、あっという間にお昼過ぎ。
はじめてのカワハギ釣りのロッドワークを見よう見まねで挑戦していると、最初に顔を見せてくれたのはガシラの赤ちゃんが立てつづけに2匹。
その後、アタリもなく雨も降りだし不安がよぎります。
デビューボウズ...(涙)
終了1時間前の14時30分ごろ、待望のアタリに“聞きあわせ”が成功!!
カワハギを掛けたので針先をチェックして、刺さりが悪くなっているものは交換します。
終了間際にもアタリがあり、“聞きアワセ”が成功!!
今度のカワハギはフッキング時に少しドラグが出るくらい、なかなかサイズが良さそう。
雨もしっかり降ってきて、時間になったのでここでストップフィッシング。
最終釣果は、カワハギ2匹、ガシラ2匹でした。
もちろんお刺身を肝醤油でいただきます!!
カワハギを皮をはいで三枚に捌いて、お刺身を肝醤油でいただきました!
カワハギ釣りは、エサの付け方やエサそのもののチョイスやエサの加工方法、誘い方からアワセまでのテクニックなど非常に難しく、釣果に差が出るゲーム性が非常に高い魅力的な釣りの一つ。
カワハギの味は絶品と申し分ないターゲット。
これまたハマっちゃいますね...
次のカワハギ釣りが待ち遠しい♪
あっ、、今日はクリスマスイブでした。
楽しいクリスマスを!
メリークリスマス!!
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